「生涯で12万体の仏像を彫る」
そう決め、歩きつづけ、仏像を彫りつづけたお坊さま、円空さん。
全国を渡り歩き、厳しい自然と向き合いながら生まれた
たくさんの円空さんの仏像は、どれも素朴でとてもあたたかい表情です。
「円空仏(えんくうぶつ)」と呼ばれる円空さんの彫った仏像は、
現在見つかっているのは、5000体ほど。
円空さんが成し遂げた12万体は、とんでもない数です。
そんな円空さん。
最期の地として選んだのは、生まれ育ったといわれる岐阜県関市でした。
関市には、円空さんが最期にご住職をされたお寺(跡地)、
入定塚(にゅうじょうづか)とお墓が今も残っています。
ここは、円空さんの入定塚です。
入定(にゅうじょう)とは、悟りの境地への究極の修行として、
生きたまま、修行をしながら、ミイラのように死んでいくこと。
自分の死期を悟った円空さんは、長良川の畔をご入定される場所にしました。
入定塚の石碑の上には、立派な藤棚があります。
円空さんは、ご入定する前に
「藤が咲き続ける間は、わたしが生きていると思いなさい」
とおっしゃったそうです。
今も、季節になるとキレイに咲く藤の花。
円空さんは、ずっとずっと生きています。
こちらが、円空さんが最後にご住職をされたお寺、弥勒寺跡です。
講堂がこの大きさなので、
とっても広いお寺だったようです。
この竹藪を抜けると、左側に円空さんのお墓があります。
サラサラサラ・・・
風が吹いて鳴る笹の音。
「ようこそ」「よく会いにきてくれたね」と
言ってくださっているような、キレイな音色です。
ずらっと墓石がならんでいて、
どれが円空さんのお墓なのかな?と探してみると、
一番手前にあった、ひとまわり小さなものに「圓空」という文字をみつけました。
かざりけのない自然のままの石のかたち。
贅沢をするわけでもなく、着飾ることもせず、
大自然、そのままの姿と向き合い続けた円空さん。
まるでご本人を映すような墓石です。
お供えものは、ころころどんぐり✪
(このページ、一番上の写真です)
円空さんの存在、人生に、いっぱい触れさせてもらえたお墓まいりでした。
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