鎌倉も、ちょっと奥の方。
キレイな阿弥陀三尊がいるっていうウワサを聞きつけてやってきたのが、ここ。
浄光明寺(じょうこうみょうじ)。
山の麓から頂上(の近く)までお寺っていう、自然に囲まれた場所。
「ご本尊は収蔵庫に入っていて、拝観料を払えば見せていただける」
という情報はすでに入手してあったので、
いつもみたく行ったはいいけど、仏像に会えない!
なんて悲惨なことにはならない。
安心&期待をふくらませて会いにいけるのもなんだか嬉しいものです。
門を入ると、そこそこ広い境内に、どーんと新しそうな建物がある。
この中に阿弥陀さまがいるわけじゃないよな。
拝観料を払う場所もなさそうだし、、
と思っていたら、お堂の右はじの方からゾロゾロと
ピクニック姿のおじいさまおばあさまたちが降りてらっしゃった!
あそこだ!!!
急斜面の石段を何段も上がっていくと、眺めのいい景色!
そして、ちいさなちいさな板張りの受付がありました。
三世仏と、鎌倉の景色を拝む
受付でおじいちゃんに拝観料を払って、境内を散策。
ひとつめのお堂は、暗いけど、
奥に3体の如来像がいるのがわかる。
弥勒如来、釈迦如来、阿弥陀如来・・
いわゆる三世仏(さんぜぶつ)といわれるセットだ。
鎌倉にはこの三世仏セットはよくあるから、
そうめずらしくもないけど、ボロめで暗いお堂の中にこの三体がいるのが、
なんとも「時の流れ」を感じるもので、ちょっと深呼吸したくなる。
そしてそのお堂の横にある、コンクリートの建物が収蔵庫。
ここに阿弥陀さまがいるってわけです。
が・・
ガラス張りで、明かりもないし、よく見えない・・
相当な「のぞき見体勢」になってもなかなか見えない・・
うーーん。。
これじゃないのかしら?
かなり不完全燃焼なまま、お寺の境内をさらに散策することに。
お堂の裏の階段を昇っていくと、ボサッと飾り気のない空き地の奥の岩窟に、お地蔵さまがいた。
このお寺は、本当に飾っていない感じが魅力かもしれないな。
振り返ると、夕方だったからこんなにキレイな景色が広がってました。
奥の方にうっすら海が見える!
宝冠をかぶった阿弥陀さま?
山から降りてきて、やっぱり阿弥陀さまがいらっしゃるのはこの収蔵庫しかあり得ない!という確信をもとに、受付にいたおじいちゃんに聞いてみました。
「阿弥陀さまはどちらにいらっしゃいますか?」
すると、小さな受付小屋から出てきて、
「この収蔵庫ですよ。
ああ、電気がついていなかった」
と、電気をつけて案内してくれたのです。ホッ
ヨカッター♪
と一息つく間もなく、「エッ?」。
阿弥陀さまなはずなのに、冠(かんむり)をかぶってらっしゃる!?
私がガイドブックで見た阿弥陀三尊の写真では、
阿弥陀さまはノーマルだったのに・・
アレレレ
おじいちゃんに聞いてみると、「なんでかは分からん」だそう。
ちょっと昔からかぶってる、って言うけど、その「ちょっと昔」ってのもいつのことかは分からないってことで、【阿弥陀さま宝冠事件】は闇に葬られてしまいました。ザンネン
さて。
気を取り直しまして。
この阿弥陀さまは、両手で、親指と人差し指を丸くしたオッケーの手をしてます。
その手を胸の前でキュッと見せているのが特徴。
これは、「中品中生(ちゅうぼんちゅうじょう)」の印、といって、
現世で中の中くらいの生き方をした人を、お迎えにきてくれるという印なんです。
実はこの手のかたちをした阿弥陀さまはそんなにたくさんないので、
ここ鎌倉でお会いできたのはとってもうれしい!
そしてそして。
もうひとつのこの三尊さまの魅力はというと、脇侍が美しい!!という点。
北鎌倉にある東慶寺(とうけいじ)というお寺に、
水月観音さまという色っぽーーい観音さまがいらっしゃるのですが、
その水月観音さまになんとなく似ている。
観音さまも勢至菩薩さまも、座ってるんですが、
ちょっと首をご本尊側に傾けたようにして、
流し目のような感じなのですよ。
うーん
うっとり。
ホッコリしてたら、気づいたら夕暮れ。
鎌倉のお寺はたっくさんあるけど、かなり好きな方に入るなぁーと思いながら
浄光明寺を後にしました。
今日もいい出会いをありがとうございましたッ♪



