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観音菩薩(かんのんぼさつ)さま
Kannon Bosatsu

観音さまは、お地蔵さまとならんで、わたしたちの日常よく耳にすることが多い仏さまだと思います。目がスッと切れ長の女性を、観音さまのようなお顔立ちなんていうこともありますね。

どっしりとした如来さまにくらべると、女性らしくてきれいなイメージの菩薩さま。なかでも観音さまはとりわけ女性らしいお像が多いので、よく「観音さまは女の人?」って聞かれます。こたえは「どちらでもない」です。如来さまや菩薩さまのような仏さまは、性別さえ超越した存在なのです。

観音さまの本当のお名前

観音さま、本当のお名前は2つあります。 ひとつは「観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)」、もうひとつは「観自在菩薩(かんじざいぼさつ)」。

観世音というのは、「世」の中の「音」を「観(み)る」ようにきいてくださるという意味観自在というのは、すべてを「自在」に「観る」ことができるという意味です。

どちらも、観音さまのおチカラをあらわしたステキな名前ですが、わたしは耳をすましている静かな観音さまのお姿が想像できる「観世音菩薩」というお名前が好きです^^

2つお名前があるのは、インドから中国へ仏教がつたわったとき、観音さまのお名前が書かれたお経を翻訳した人が2人いたからです。 「Avalokiteśvara(アバロキテシュバラ)」というサンスクリットの名前を、ひとりは観世音菩薩さまといい、ひとりは観自在菩薩さまといいました。

観音さまと阿弥陀さま

観音さまは、おひとりでお祀りされることも多いですが、もともとは阿弥陀如来さまのお使いです。

阿弥陀さまといえば、「なむあみだぶつ」と心を込めてとなえた人は、どんな人でも救ってくれる、極楽浄土につれていってくださる、という仏さまです。

わたしたちが死んだときに、阿弥陀さまがお迎えにきてくれるとき、すぐ横にいらっしゃるのが観音さまと勢至菩薩さまという2人の菩薩さまです。

そのお迎えのとき、観音さまは手に蓮台をもっています。仏さまが乗っているのと同じ蓮の花ですが、ここに死んだ人のたましいをのせて、西の果ての極楽浄土まで連れていってくださるのです。

おひとりでお祀りされることも多い観音さまですが、そんなときでも「わたしは阿弥陀さまのお使いです」ということをしめすために、頭の上には小さな阿弥陀さまをのせていらっしゃるんですよ。

観音さまの33変化!

変身上手な観音さま。あれこれ姿をかえて、ありとあらゆる人を救ってくださいます。観音さまが姿を変えることを、変化(へんげ)といって、その数なんと33もあるんです!

観音さまのお寺をまわる「巡礼」で、33所をめぐるところが多いのは、この観音さまの変化の数から決められたようです。

いろんな観音さま

ひとことで観音さまといっても、実はたーくさん種類があります。観音さまのおチカラをあらわすために、いろんなお姿がうまれました。

聖観音(しょうかんのん)さま
Sho Kannon Bosatsu
2本の手と2本の足、いちばんオーソドックスな観音さまです。左手に蓮の花をもっていることが多く、その蓮のつぼみはわたしたち人間がみんなもっている「悟りの花」。観音さまは、まだつぼみの悟りの花を、ひらくお手伝いをしてくださるのです。
十一面観音(じゅういちめんかんのん)さま
11headed Kannon Bosatsu
頭の上に、11のお顔をのせた観音さまです。11のお顔はそれぞれ表情がちがっていて、3面は牙をむいていて、3面は怒っていて、3面は微笑んでいて、1面は大笑いしているお顔、さいごの1面は如来さまのようなお顔をしています。
如意輪観音(にょいりんかんのん)さま
Nyoirin Kannon Bosatsu
すわって、片方のひざを立てている如意輪観音さま。手は6本あって、それぞれに大切な持ち物があります。すこし考えているようなお姿が憂いを帯びているようですね。
千手観音(せんじゅかんのん)さま
a thousand handed Kannon Bosatsu
手が1000本もある観音さまです。実際に1000本ある観音さまのお像はめずらしくて、42本の観音さまが多いです。42本のうちの2本は、正面で合掌している手。これが観音さまの本当の手です。のこりの40は、1本につき25の世界を救うことができるといわれていて、40×25=1000ということなんです。
ちなみに、千手観音さまの正式なお名前は「千手千眼(せんじゅせんげん)観音」さま。それぞれの手の平に目がついていて、千の目をもっているのですよ。
不空羂索観音(ふくうけんじゃくかんのん)さま
Fuku Kenjaku Kannon Bosatsu
羂索(けんさく)というのは、縄のこと。不動明王さまが手にもっているのも羂索です。不空羂索観音さまは、この縄をつかって私たちをすくい取ってくださるという方です。
准胝観音(じゅんていかんのん)さま
Juntei Kannon Bosatsu
別名、「准胝仏母(じゅんていぶつも)」ともよばれます。如来さまや菩薩さまに性別はありませんが、この准胝観音さまはちょっと特別で、たくさんの仏さまのお母さんといわれています。お姿は、お顔に3つ目があって、手は8本。日本では真言宗のお寺でよくお会いできますよ。
馬頭観音(ばとうかんのん)さま
Horse-headed Kannon Bosatsu
その名のとおり頭の上に「馬」の頭をのせている観音さまです。馬は交通の神さまとして信仰されているので、街道沿いによくお祀りされていますよ。

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