こんにちは、仏像ガールです。
何から話そうか…と悩んでいたところ、ふと、そもそも仏像ってなんだろう…?という疑問が浮かんできました。「仏像と大仏って一緒?」「お地蔵さまって仏像なの?」なんていう質問をよくされるので、まずは「仏像とは何か」についてお話ししようと思います。
その前に、ちょっと辞書で調べてみましょう。
仏像(ぶつぞう)
デジタル大辞泉(小学館)
礼拝の対象として製作された仏の彫像・画像。多く彫像をいう。釈迦 (しゃか) 仏以外の諸尊仏の像もさす。
うーん、ちょっと難しいですね…(汗)。
「礼拝」とか「諸尊仏」とか言われると途端に距離を感じてしまいます。気を取り直しまして…、できるだけわかりやすく説明してみたいと思います。
仏像の定義って?
「仏像」とは、「仏(ほとけ)」の「像」と書きます。 「像」はそのまま、彫刻や絵などで表されているもののことですが、問題は「仏」の方ですよね。
「仏」というのは、もともとは「お釈迦さま」のことを表しています。お釈迦さまは、インドに実在していたと言われるひとりの人間。
✳️お釈迦さまって?釈迦如来って?結局誰のこと?
「仏」というのは、「悟りを開いた者」という意味があって、 それはつまり、インドで生きていたお釈迦さまのことを指します。もともと仏像とは、お釈迦さまの像のことを表すことばだったのです。
いろんな役割の中で「仏像」と呼べるのはひとつだけ
今では、この世にたくさんの仏像がいます。 そしてその仏像たちには、それぞれいろんな名前が付いています。阿弥陀如来、観音菩薩、不動明王…
それぞれの仏さまたちがどんな方なのかは他の記事で説明するとして、仏像の名前について見てみましょう。
仏像の名前は[その仏像の固有のお名前]+[役割名]というふたつの要素からできています。私たちの世界でも、個人名のあとに肩書きや役割の名前をつけて「田中先生」とか「小林社長」のように呼んだりしますよね。それと同じです。
つまり、「阿弥陀如来」は、[阿弥陀]というのがその仏さまのお名前。そして、[如来]というのは役割の名前になります。
名前の後ろについている役割名には、如来、菩薩、天、明王…という4つの有名な役割があります。
厳密に言うと、「仏像」というのはこの4つの役割のうち 「如来」のことだけを表します。ただこれは、あくまで厳密に言うと、です。私は他の役割の方々もすべてひっくるめて「仏像」や「仏さま」と呼んでしまいます。その方たちも仏さまの世界で生きていて、私たちをよりよく生きられるように導いてくださっていますからね。
まとめ
- 仏像というのは、本来は「如来」という名前がついた像のこと
- 仏像は、もともとブッダ(お釈迦さま)の像のことを指す言葉だった
では、今日はここまで!
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